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平成25年度 中古文学研究部会活動報告

内野美貴子

 中古文学研究部会は、第一火曜日の四講目に中川照将先生のご指導のもと、三号館二階の先生の研究室にて活動を行いました。本会のメンバーは私一人で、中川先生と一対一の活動となりました。

 本研究部会のテーマは、本来源氏物語の注釈書を読む≠ナすが、今年度は私の卒業論文のテーマに併せて急遽枕草子を読む≠ノ変更していただきました。

 枕草子は、昨年度の演習でもいくつかの章段を取り上げ学びましたが、知らなかったことばかりで大変驚きました。各注釈書によって章段の順番や区切り方などが異なっていること。底本の違いで文章も大きく変わっている等々、手にした注釈書によってさまざまな顔を見せる枕草子という作品の不思議さに興味を覚えました。

 活動内容としては、それぞれの注釈書の注釈の部分だけを読み比べ、解釈が違っている箇所を見つけるというものでした。わたしが特に興味を持ったのは、各人物の官職に関する注釈でした。枕草子における最も基本的な研究方法の一つに、登場人物の官職名をもとに、その章段の年時を確定するというものがあります。まず@官職名と公卿補任の記述の照合を行い、その結果をもとにA各章段の年時を特定していく。現在出版されている注釈書に見られる年時の記述は、すべてこうした手順のもとに導き出されたものでした。

 しかし、枕草子の章段の中には、たとえ官職名をもとに年時を確定しようとしても、できない章段があります。

 従来、こうした事例に出くわした場合、多くは後人による手直しや誤写、あるいは作者のミスであると言われてきました。しかし、わたしは、必ずしもそうではないのではないかと感じました。

 もちろん、だからといって何らかの画期的な結論を導き出すことができたわけではありません。しかし、いろいろ試行錯誤しながら仮説を立てていくのは、とてもおもしろい経験でした。

 先生は、わたしが何を言っても「それ、本当なの?」「それはウソだね」と、ただただ仏(?)のように微笑むだけで、これといったアドバイスはいただけませんでしたが、先生と一対一という環境で、普段の講義やゼミとは違った雰囲気の中、自由に勉強することができました。

 文学の面白さや、調べる楽しさを改めて感じる活動になりました。

 また、中川先生は一、二年生の時の指導教員だったこともあり、四年間お世話になりました。平安文学の楽しさをはじめ、様々なことを教わることができ、とても充実した大学生活を過ごせました。感謝しています。ありがとうございました。

(四年)

 
 
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